気象庁気象研究所 台風・災害気象研究部
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経歴

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和田 章義 履歴書 (2023 11)

2019年4月~ 気象研究所台風・災害気象研究部第1研究室室長

2007年4月~ 気象研究所台風研究部第1研究室主任研究官

1998年4月~2007年3月 気象研究所台風研究部第1研究室研究官

1995年4月~1998年3月 気象庁

1993年3月~1995年3月 舞鶴海洋気象台

2012年3月 博士(理学) 東京大学

2010年4月~2011年3月 東京大学大気海洋研究所外来研究員

2006年4月~2009年3月 東京大学海洋研究所外来研究員

研究課題

台風・顕著現象の機構解明と監視予測技術の開発に関する研究
「副課題1:台風の発生、発達から温帯低気圧化に至る解析・予測技術の研究」のとりまとめを行っています。また、社会に影響のある台風について、現場・衛星観測データと数値シミュレーション等を組み合わせて、現象解明に関する研究を行っています。最近の研究(Wada, 2023)では、2023年台風第2号に関する大気海洋相互作用と5日先の台風進路予測が日本南岸の豪雨予測に影響を与える可能性を調べました。台風の進路が転向する海域では海水温低下により台風中心気圧が上昇するだけでなく、台風域の渦の背が低くなり、対流圏下層の流れにより支配されるようになった結果、北東進がより顕在化することが数値シミュレーション結果から分かったのですが、台風の進路予測の改善という観点で見るとその効果は相対的に小さいことも同時に明らかとなりました。

海洋表層温暖化を通じた大気環境場・台風活動変質過程の理解
近年、西太平洋海域において海洋表層の熱量が増加していることをWada and Chan(2020)で示しました。この”海洋表層温暖化”が大気環境場へ影響することを通じて台風活動にどのような影響を及ぼしているのか、研究します。Wada (2016)では海水温26℃以上の海水がもつ熱量(Tropical Cyclone Heat Potential, TCHPと呼ばれる)を大気海洋間の熱輸送量に合わせるように改良を行ったのですが、本課題ではより一般化した指標となるように改良を試みています。この指標を北西太平洋の熱帯低気圧のデータセットと比較することにより、”海洋が温暖化していることが、台風活動にどう影響しているのか”を大気海洋相互作用の役割という観点で理解したいと考えています。



最近の発表


last update : 2020-11-5
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