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フェーズドアレイレーダーの研究運用開始について

発表日

平成27年7月8日

概要

気象研究所が整備したフェーズドアレイレーダーは、本日(7月8日)から研究のための運用を開始しました。

本文

近年、竜巻等の突風・局地的大雨など激しい大気現象による災害が多く報告されており、これらの災害の軽減を目指した防災気象情報の高度化に対する社会的ニーズは大きくなっています。これらの現象は急速に発生・発達する積乱雲により短時間(~10 分)でもたらされるため、極めて高いスキャン性能をもつレーダーによる超高速観測技術の導入が求められています。

フェーズドアレイレーダーは、平面上にアンテナ素子を複数配列し、それぞれの電波発射タイミングの制御でアンテナの首振り機構を省略した新型のレーダーで、10~30 秒の超高速スキャンが可能です。半径60km 圏内で積乱雲やそれからもたらされる局地的大雨、竜巻等の突風等を詳細に観測することができます。

気象研究所では、これまでフェーズドアレイレーダーの整備を進めてまいりました。本日(7 月8 日)、無線局免許を取得し、研究のための運用を開始しました。今後は、このデータを用いて、局地的大雨や竜巻等のメカニズムの解明や監視・予測技術の高度化の研究を進めてまいります。

問い合わせ先

気象研究所企画室  電話:029-853-8535

資料全文

フェーズドアレイレーダーの研究運用開始について[PDF形式:103KB]



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