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平成26年8月20日の広島市での大雨の発生要因
~線状降水帯の停滞と豊後水道での水蒸気の蓄積~

発表日

平成26年9月9日

概要

今年8月20日、広島市周辺で大雨が降り、大きな災害が発生しました。この大雨について調査しました。

本文

今年8月20日、広島市周辺で大雨が降り、大きな災害が発生しました。広島と山口の県境付近で積乱雲が次々と発生し、複数の積乱雲群が形成されていました(バックビルディング形成)。その積乱雲群が連なった線状降水帯が停滞することで、大雨となりました。積乱雲の発生場所は、日本海上に停滞していた前線から南側約300kmに存在していた上空の湿潤域の南端に位置していました。その場所には、豊後水道上で蓄えられた大量の下層水蒸気が広島市付近に局所的に流入し、積乱雲を繰り返し発生させていました。

問い合わせ先

気象研究所企画室  電話:029-853-8535

資料全文

平成26年8月20日の広島市での大雨の発生要因 [PDF形式:2.54MB]



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