c4 放射収支の監視システムの高度化と気候変動要因解明に関する研究

  • 副課題1:気候変動(放射収支)・大気環境監視のための観測システムの構築
  • 副課題2:観測データから放射収支へ影響を与えている要素の評価と変動特性の解明

期間

平成26年度~平成30年度(5年計画第2年度)


研究代表者

山崎明宏 気候研究部第3研究室主任研究官


担当研究部

副課題1:気候研究部、気象衛星・観測システム研究部
副課題2:気候研究部


目的

気候変動を決定づける大気放射収支の変動とその主要因となる雲・エーロゾルの監視技術の高度化と気候変動への影響解明を目的とする。


c4 概念図1c4 概念図2

目標

日射・放射のエネルギーとスペクトルデータの観測技術の開発、及び、雲・エーロゾル の推定技術の開発を行い、大気放射場の変動とその要因を監視することを可能にする。 そして、大気放射場変動の要因を明らかにする。

(副課題1) 大気放射収支とその変動要因を監視するために
①日射・放射観測の高度化と連続観測システムの構築
②雲・エーロゾルの推定技術の高度化
を実施する。
(副課題2)副課題1で開発された観測システムで得られたデータを元に、大気放射場の季節~年々変動とその要因を解明する。

平成27年度の目標

(副課題1)

  • 全天分光日射計の検定法の改良を進める。
  • 放射計データからの雲物理量の推定法の改良を進める。
  • スカイラジオメータで新しく交換した可視域レンズの影響を評価する。また、1225nm干渉フィルターの交換を順次進め、観測データの精度を維持する。
  • 太陽周辺光の分布画像を撮る手法の開発を進め、撮影した画像とスカイラジオメータとの輝度分布の比較を行い、複合観測について調査する。
  • EarthCARE搭載ライダーと放射計を使ったエーロゾルの推定アルゴリズムの開発を引き続き行う。

(副課題2)

  • 引き続き過去の放射計データ及び光学特性測定データの解析を進め、エーロゾル特性の時空間変動を解析する。
  • 北京と福岡で測定した一次散乱特性データの解析を継続して行う。
  • 引き続きスカイラジオメータとライダーデータを解析し、エーロゾルの時空間変動を解析する。

研究計画の詳細は以下のファイルをご覧ください。

放射収支の監視システムの高度化と気候変動要因解明に関する研究_研究計画(PDF 468KB)



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