地殻活動・地震動・津波の監視・予測に関する研究


 地震・津波の発生に伴う災害を防止・軽減するため、地震活動・地殻変動・地震動・津波の諸現象への理解を深め、これらの監視・予測技術の開発・改良を行います。

  • 副課題1:地震観測・データ処理技術に関する研究
  • 副課題2:地殻活動監視・評価に関する研究
  • 副課題3:地震動即時予測に関する研究
  • 副課題4:津波の予測手法に関する研究

S課題 概念図


研究期間

2024年度~2028年度


研究代表者

地震津波研究部長



研究目標

 地震の観測と発生した地震の地震像を即時把握するデータ処理技術を改良する。南海トラフ沿いをはじめとするプレート境界における固着状況変化の把握精度を向上し、地震発生シナリオを構築する。地殻内変形場と地震活動の関係性を明らかにする。地震動即時予測の精度、迅速性、及び堅牢性の向上、広帯域の揺れの予測への対応、津波即時予測の効果的な改良を行う。

副課題1 光ファイバー振動計(DAS)の地震観測への利活用可能性を検証し、その特性を生かす解析手法を開発する。観測データから地震を識別する技術、発生した地震の震源要素や規模の決定精度向上、破壊領域の即時把握など地震データ処理技術を改良する。
副課題2 南海トラフ沿いのプレート境界で発生するすべり分布の時間経過を把握する手法開発により、固着状況変化の把握精度を向上させる。地殻内のひずみ速度、非弾性変形場と地震活動との関係性を明らかにする。地震発生の数値モデルを改善するとともに、プレート境界地震発生シナリオを構築する。
副課題3 地震動即時予測について、震源位置やマグニチュードによらずに行う震度予測手法の改善を進め、精度向上、迅速性・堅牢性を向上させる。そのため、新たな観測データを含めた揺れの分布(波動場)のリアルタイムモニタリング手法の検討を進め、さらに、震度だけでなく、より長周期の揺れを含めた広帯域の揺れの予測に対応する。
副課題4 津波波源からの距離に応じて、波源近傍、波源からやや離れた地域、波源から遠い地域のそれぞれの予測対象について、津波即時予測の手法を効果的に改良する。


各年度の研究計画

研究計画の詳細は以下のファイルをご覧ください。

2024年度(PDF 124KB)