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平成26年台風第8号にともなう沖縄本島での大雨の発生要因
~冷気プールによる降雨域の停滞と断熱冷却による不安定の強化~

発表日

平成26年7月25日

概要

今年7月9日、台風第8号にともなって沖縄本島で大雨が発生し、大きな災害がもたらされました。この大雨について調査しました。

本文

今年7月9日、台風第8号にともなって沖縄本島で大雨が発生し、大きな災害がもたらされました。この大雨は、台風の南側で線状降水帯によって生じていました。線状降水帯は、強い降水により生じた冷気プールに南西から継続して流入していた暖かく湿った空気が持ち上げられ、風上で次々と積乱雲が発生したこと(バックビルディング)で形成・維持されていました。強い降水は、台風の西方から流入した乾燥空気が上昇することで生じた断熱冷却により上空が冷え、大気状態がより不安定になったことで生じていました。数値シミュレーションからも上記による大雨の発生や維持が確認できましたが、このような大雨を定量的に予測するためには、更に研究を進める必要があります。

図表等を含めた資料全文については、下記「資料全文(平成26年台風第8号にともなう沖縄本島での大雨の発生要因)」をご参照ください。

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資料全文

平成26年台風第8号にともなう沖縄本島での大雨の発生要因 [PDF形式:2.28MB]



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