【海洋研究開発機構等との共同プレスリリース】遠くアラスカ・カナダの陸地からやってきた胞子が北極海上で雲の種として働く?
海洋研究開発機構
国立極地研究所
気象庁気象研究所
発表日
令和8年2月18日
ポイント
海洋地球研究船「みらい」による北極海観測において、海岸から100km以上も離れた森林地帯を含むアラスカ・カナダの陸域に由来する胞子を検出し、さらにそれらが氷晶核として働いている可能性を見出した。
研究の概要
海洋研究開発機構(JAMSTEC)らの研究チームは、陸域生態系に由来する胞子が北極海上にまで輸送され、気候変動に関わる氷晶核として働くことを明らかにしました。
2022年の北極海観測航海で採取したエアロゾル粒子を分析し、アラスカ・カナダ内陸部の森林から飛来した胞子が氷晶形成に寄与することを確認しました。また、胞子が海塩粒子と混合すると氷核活性が低下することを明らかにし、輸送中の粒子状態変化が雲形成や気候影響の評価に重要であることが示唆されました。
この結果は、温暖化が進むことで陸上・海上の双方で胞子や海塩粒子の供給が増加すると予測され、北極気候変動の理解に貢献するものです。
