近年のグリーンランド氷床で増加している降雨の変動の実態を 詳細に定量化することに成功
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令和3年8月23日
本研究では、過去のグリーンランド氷床周辺の大気・雪氷物理状態を出来る限り正確に再現する数値シミュレーションを行い、急速な温暖化が進行しているグリーンランド氷床における1980年以降の降雨量の詳細な時空間変動を初めて提示しました。解析の結果、氷床全体として見てみると、降雨量と全降水量(降雪量と降雨量の総和)に占める雨の割合は統計的に有意に増加していることが分かりました。氷床上の降雨は、様々な物理プロセスを介して氷床の雪氷質量損失を引き起こし、全球の海面水位を上昇させると考えられているため、更に詳細な実態把握が必要不可欠です。
近年のグリーンランド氷床で増加している降雨の変動の実態を 詳細に定量化することに成功
気象研究所 気象予報研究部 主任研究官 庭野匡思
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