図2-7 極端な気温の発現頻度の変化傾向。単位は[変化日数/10 年]。1951〜2003 年のデータをもとに解析。1961〜1990 年の値をもとに、(a)日最低気温の下位10%を寒い夜、(b)日最高気温の下位10%を寒い日、(c)日最低気温の上位10%を暑い夜、(d)日最高気温の上位10%を暑い日とそれぞれ定義している。1999 年までのデータがあり、データ期間が40 年以上存在する地域について計算している。変化傾向が確からしい地域(統計的有意性が高い地域)を黒線で囲んでいる。また、(a)〜(d)のグラフはそれら発現頻度の時系列。地球平均の平年差(1961〜1990 年を基準)を時系列として表した。十年規模の変化を見るために平滑化したものを赤線で示す。(IPCC, 2007) |
図2-8 上図は非常に降水量の多い日(日降水量の上位5%)による年降水量への寄与について1951〜2003年の期間に見られる変化傾向。単位は[変化率/10年]。下図は非常に降水量の多い日の年降水量への寄与率の世界平均値の時系列(1961〜1990 年を基準とした偏差)。十年規模の変化を見るために平滑化したものを赤線で示す。上図・下図とも、1999 年までのデータがあり、データ期間が40 年以上存在する地域のみを計算の対象としている。(気象庁, 2008) |
現象及び傾向 | 20世紀後半(主に1960年以降)に 起こった可能性 |
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ほとんどの陸域で 寒い日や寒い夜の減少と昇温 | 可能性が非常に高い |
ほとんどの陸域で 暑い日や暑い夜の増加と昇温 | 可能性が非常に高い |
ほとんどの陸域で継続的な高温/熱波の頻度の増加 | 可能性が高い |
ほとんどの地域で大雨の頻度 (もしくは降水量に占める大雨による降水量の割合) の増加 | 可能性が高い |
干ばつの影響を受ける地域の増加 | 多くの地域で1970年代以降 可能性が高い |
強い熱帯低気圧の活動の増加 | いくつかの地域で1970年代以降 可能性が高い |