令和2年7月豪雨における九州の記録的大雨の要因を調査 ~小低気圧による極めて多量の水蒸気流入で球磨川流域の線状降水帯が発生~

  • 発表日

  • 令和2年12月24日

  • 概要

  • 気象庁気象研究所は、九州に甚大な水害をもたらした令和2年7月豪雨について、線状降水帯による記録的な大雨の要因を詳細に調査しました。その結果、球磨川流域に記録的な大雨をもたらした線状降水帯は、2009年以降に九州で発生した線状降水帯のうち、最も規模が大きく持続時間も最長であることが分かりました。さらに、この線状降水帯は梅雨前線上の小低気圧によって大気下層で極めて多量の水蒸気が流入して発生し、上空の寒気流入に伴う非常に不安定な大気の状態も加わったことで、近年の豪雨の中でも最も背の高い積乱雲が線状降水帯を形成していたことが分かりました。

  • 資料全文

  • 令和2年7月豪雨における九州の記録的大雨の要因を調査 ~小低気圧による極めて多量の水蒸気流入で球磨川流域の線状降水帯が発生~

  • 問い合わせ先

  • (線状降水帯の特徴について)
    気象研究所 台風・災害気象研究部 主任研究官 廣川康隆
               連絡先:kahirokawayasutakah
    (記録的な大雨の要因について)
    気象研究所 台風・災害気象研究部 研究官 荒木健太郎
               連絡先:roarakikentaroa
    (広報担当)
    気象研究所 企画室 広報担当
               電話:029-853-8535