全球大気化学(オゾン)モデル

全球大気化学(オゾン)モデルの開発

 地球大気中にあるほとんどのオゾン(約90%)は、地上よりはるか上空の成層圏(高度約10〜50km)に存在しオゾン層と呼ばれています。最も低い大気の層である対流圏(高度約0〜10km)には、オゾンが約10%が存在しています。成層圏オゾン層は太陽からの紫外線を吸収し地球上の生命を守っている一方で、地上付近の高濃度オゾンは人間の健康や植物に有害な影響を与えています。また、オゾンは温室効果気体として気候に影響を与えています。正確な温暖化予測をおこなうには、オゾンの動態やその気候への影響を気候モデルに取り入れる必要があります。
 気象研究所の全球大気化学モデル(MRI CCM2)は、オゾンやその生成・消滅にかかわる大気微量成分を同時に予測しています。対流圏から上部成層圏までを予測対象領域としており、多種の大気微量成分間で起こる光化学反応過程や、大気中での輸送・鉛直拡散・除去過程などを考慮に入れています。MRI CCM2は、大気−海洋結合モデル(MRI CGCM3)やエアロゾルモデル(MASINGAR)とオンラインで結合可能であり、気象場やエアロゾル濃度は逐次 MRI CCM2 に取り入られます。また MRI CCM2 によって予測されたオゾン濃度は MRI CGCM3 で正味の過熱量を計算するために用いられ、オゾンと放射ー力学相互作用をオンラインで計算することが出来ます。


気象庁気象研究所温暖化による日本付近の詳細な気候変化予測に関する研究温暖化予測地球システムモデルの開発>全球大気化学(オゾン)モデル

Jan.2008
by Team GW of MRI
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