海洋生物地球化学炭素循環過程

 海洋は大気と二酸化炭素を交換する。この時、濃度(又は分圧)の高い方から低い方へ、濃度の差に比例して二酸化炭素が移動する。海水に溶けた二酸化炭素のほとんどは解離してイオン(炭酸イオン、炭酸水素イオン)の形で存在する。これらのイオンも含めて無機物として海水に溶けた炭素を全炭酸(溶存無機炭素)と呼ぶ。これら炭素のイオンは酸性の水素イオンを中和するはたらきがあるので、炭素のイオンの持つ電荷の濃度をアルカリ度と呼ぶ。この全炭酸とアルカリ度、水温、塩分を用いて二酸化炭素とイオンとの解離平衡を計算し、大気との交換のための海洋の二酸化炭素濃度を求める。
 海水に溶けた二酸化炭素を含む全炭酸は、海洋表層の生態系の作用として、観測を参考に、光の強さと栄養塩(リン酸塩)濃度に比例して有機物や炭酸カルシウムの形で取り除かれる。これらの粒子は深海へ落下し、酸化分解や溶解により再び海水へ溶け出て、流れにより海洋内部を循環する。


気象庁気象研究所温暖化による日本付近の詳細な気候変化予測に関する研究温暖化予測地球システムモデルの開発>海洋生物地球化学炭素循環過程

Jan.2008
by Team GW of MRI
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