1.
研究課題名:
課題名 異常気象・気候変動の実態とその要因解明に関する研究
(サブ課題1)異常気象の実態とその要因解明
(サブ課題2)気候変動の実態とその機構解明
2.
研究期間:
平成21年度〜平成25年度
3.
研究代表者:釜堀弘隆
4.
研究目的
異常気象・気候変動の実態とその要因解明に関する解析的研究等に取り組み、異常気象・気候変化の要因に関する解説資料を作成する。
5.
研究目標
(1)
全体目標
異常気象・気候変動の実態とその要因解明に関する解析的研究等に取り組み、異常気象・気候変化の要因に関する解説資料を作成する。
(2)
副課題ごとの目標(融合型経常研究課題のみ)
(サブ課題1)異常気象の実態とその要因解明
@ 過去の異常気象の実態や特徴をデータ解析によって明らかにし,その要因解明を行う。
A 再解析データの整備により,日本の気候変動と熱帯域など大気循環場の変動との関連を明らかにする。
B 異常気象が発現した際には,すみやかにデータを収集・解析し,その実態と要因の解明を行う。
(サブ課題2)気候変動の実態とその機構解明
@ 国内外の気候データの収集・整備により,日本とその周辺の気候の長期変動の実態を解明する。
A 中層大気の変動が気候に及ぼす影響を明らかにする。
各サブ課題で得られた成果に基づき,異常気象・気候変動に関する解説資料を作成する。
6.
研究の概要
平成20年8月末豪雨や四国地方の渇水など,近年日本では異常気象の多発,およびそれと気候変動との関連に対する社会的関心が高まり,気象研究所として情報を提供していくことが求められている。本研究はこのような情報提供に資するよう,異常気象と気候変動について,日本とその周辺に重点を置いてデータ解析等による実態解明を行い,その要因解明を行う。また,気候の長期変動について,データの収集・品質のチェックと,それに基づく実態・要因の解明を行う。
(サブ課題1)異常気象の実態とその要因解明【重点研究】
@ 過去の異常気象事例(大雨,異常高温等)について,極値統計手法を使って現象の異常性の定量化を試みる。また,現象の要因の明確化に向け,その発生環境や大気循環場の特徴を整理し,要因の解明を進める。
A JRA-25データを利用して,熱帯低気圧場の変動と気候変動との関連、および、南シナ海モンスーンおよび北西太平洋モンスーンの日本付近の天候への影響およびその年々変動を調べる。
B 気象学的・社会的に重要性の高い異常気象が発現した場合は,すみやかに各種データを収集・解析し,その実態と要因の解明を行う。
(サブ課題2)気候変動の実態とその機構解明【重点研究】
@ 国内外の気候データを,各種のソースからなるべく長期間(100年間)にわたって収集し,品質のチェックを経てデータセットとして整備する。それに基づき,世界全体や日本とその周辺の気候の長期変動の実態を解明する。日本の気温データについて,長期変動のより精度良い算出のため,都市化や観測点周囲のミクロな環境変化に伴う微気候的な影響を評価する。
A 成層圏突然昇温や熱帯準二年変動等の中層大気の変動,あるいは太陽活動などの外部強制力が中層大気変動を介してどのようなメカニズムで気候変動に関与しているかを明らかにする。

7.
波及効果
・異常気象の実態や要因への理解が進むことにより,気象庁における異常気象についての情報提供に貢献する。また,季節予報の向上のための知識基盤や,より的確な防災体制を作る上での基礎資料が得られる。
・長期的な気候変動の実態や機構への理解が進むことにより,気象庁における気候変動についての情報提供に貢献する。また,より的確な温暖化対策を進める上での基礎資料が得られる。
・気候監視に利用できるデータの整備が進み,気候研究の促進に資する。また,気象庁における2011年からの新平年値の作成に寄与する。
8.
研究協力機関
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
気象庁観測部観測課