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私たちが取り組んでいる研究

当研究室では、異常気象や気候変動の実態を把握し、その要因解明や予測可能性に関する研究に取り組んでいます。地球上では、大雨・豪雪・干ばつ・冷夏・熱波などの、そこに住む人々の生活に大きく影響するような異常気象が度々発生しています。この大雨や熱波などはどの程度「異常」なのでしょうか?気象庁では、30年に1回以下の気象現象を「異常気象」と名付けていますが、その程度は地域・季節によって様々です。従って、「異常」の程度を定量的に把握する事が必要です。当研究室ではこの異常の度合いを定量化する研究、また「異常気象」がなぜ発生したか、その要因を解明することを研究テーマのひとつとしています。さらに、異常気象の季節予報スケールでの予測可能性も研究の重要な対象です。
もう一つの研究テーマは、観測データなどを用いた気候変動の解明です。異常気象は気候変動と密接に関係しています。異常気象の度合いは気候変動によって変化するからです。気候変動と言うと、まず思い浮かぶのは地球温暖化ですが、それ以外にも様々な気候変動が起きています。たとえば、日本の梅雨を含むアジアモンスーンは数十年のスケールで変動し、活発な時期・不活発な時期を繰り返しています。大きな災害をもたらす台風活動もまた数十年スケールで変動しています。これら様々な時間スケールの気候変動を定量的に解析し、その要因解明を行っています。異常気象や気候変動研究のためには観測データが必要です。そのため、様々なデータの収集整備を行っています。また、観測データと数値モデルを融合した再解析と呼ばれるデータも、異常気象・気候変動を研究する上で強力な基盤データです。気象庁と共同して、再解析データの作成・整備も行っています。
さらには、異常気象が発生した時、それが地球温暖化の進展に伴うものなのか、あるいは大気の自然変動によって発生したものなのかは社会的に大きな関心事です。数値モデルにより、温暖化の進展していない仮想的な地球大気を再現して、その異常気象の発生に対する地球温暖化進展の寄与の定量化を行うための研究も行っています。



外部資金による研究

○ 気候変動リスク情報創生プログラム: 「気候変動リスク情報の基盤技術開発 」(代表 高藪出、平成24-28年度)
○ 気候変動リスク情報創生プログラム: 「直面する地球環境変動の予測と診断 」(代表 木本昌秀、平成24-28年度)
○ 環境省地球環境研究総合推進費: 「地球温暖化に関わる政策支援と普及啓発のための気候変動シナリオに関する総合的研究」(代表 高藪縁、平成24-26年度)
○ 気候変動適応推進プログラム(RECCA):「東北地域のヤマセと冬季モンスーンの先進的ダウンスケール研究」(代表 岩崎俊樹、平成22-26年度)
○ 科学研究費補助金:新学術領域研究「モンスーンアジアにおける大気海洋雪氷系の鉛直結合変動」(代表 中村尚、平成22−26年度)


メンバー(個人ページへリンク)

室長 釜堀 弘隆 (HP)
主任研究官 小林 ちあき (HP)
主任研究官 原田 やよい
研究官 遠藤 洋和 (HP)
研究官 今田 由紀子


最近の研究成果


太陽活動の気候への影響

成層圏の現象が対流圏に及ぼす影響



気候に関する基礎知識


再解析とは

私たちが研究している「気候」とは? 

冬の大気の特徴(1) 海面気圧 

北極振動とは(1)