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<期間:平成16年度〜平成18年度(3年計画)>

★研究の目的・目標

 季節予報及びエルニーニョ予測技術の改善を目指して、エルニーニョ予測システムの構築を行い、かつ季節内から年々の時間スケールでの変動機構、陸面過程と海洋表層過程の科学的知見と技術基盤を充実させることを目的とする。
 そのために統一大気海洋結合モデル(大気TL95+海洋1度)とデータ同化システムで構成されるエルニーニョ予測システムを構築し、現行システムを越える予測成績を出すことを目標とする。また全球結合モデル及び大気又は海洋単体のモデルを用いた数値実験や各種同化実験、さらに長期再解析データを用いて、地球規模やアジアモンスーンに伴うエネルギー・水循環の変動特性の理解、実態把握、季節予測可能性の評価を行い、予測技術改善に資する。

★研究の概要

 統一全球大気海洋結合モデルと熱帯太平洋を高精度化した3次元変分法によるデータ同化システムで構成されるエルニーニョ予測システムを構築する。同モデルの改良のために、陸面モデルや海洋表層モデルならびに大気海洋フラックス交換過程モデリングの改良を行う。
 これらのモデルを用いて季節予報の予測可能性の評価を行う。既存の海洋データ同化システムの熱帯太平洋での誤差に関する統計量算出のための海域分けを細かく行い、そのシステムを用いた過去の同化実験を行い、その結果得られる4次元のデータセットにより作成した初期値を結合モデルでの予測実験に用いて、その予測結果から同化システムと初期値の改良を行う試みは国内の研究機関では初めての試みである。
 全球土壌水分実験、長期再解析データ、各種同化実験を通じて、地球規模やアジアモンスーンに伴うエネルギー・水循環の変動特性の理解、降水量の極値の再現性を検討する。これらを通じて、エネルギー・水循環変動への理解と季節予報技術改善への基盤を提供する。

★サブ課題

(1) エルニーニョ予測システムの構築に関する研究

(2) 陸面及び海洋表層モデルの改良に関する研究

(3) 大気・海洋・陸面過程の経年変動機構解明と季節予測可能性に関する研究



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