「環境における人工放射能の研究2009」について



 気象研究所地球化学研究部では、1954年以来、50年以上に亘り、大気・海洋を主な分野として環境放射能の研究を実施して参りました。その研究成果を、関係省庁の担当者の方々及び大学や試験研究機関の研究者の方々に広く知って頂くために、本論文集を発刊しています。本論文集では、最近の論文(主に英語論文)をテーマ毎に分類して、簡単な日本語の解説を加えて、一冊にまとめています。

 過去50年間にわたり実施されてきた研究成果を、全体として理解していただくために、過去から現在までの成果と最近のトピックスをテーマ毎に記述しました。なお、放射線調査研究費の実際の課題は巻末に一覧表で示しました。

 本論文集を環境放射能研究や環境放射能影響評価の基礎資料として、皆様に活用していただければ幸いです。

 最後に、本研究を推進するに当り、御協力頂いた多くの気象官署の職員の皆様及び気象研究所の職員の皆様に深く感謝致します。

 なお、この研究は文部科学省放射能調査研究費で実施しています。

平成21年12月

             気象研究所地球化学研究部長 佐藤信夫

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