近年、東京や大阪などの大都市圏を中心に、都市の気温が周辺よりより高くなるヒートアイランドが顕著になり、気温の上昇や熱帯夜が増加し、熱中症等の健康被害も多く見られるようになっています。また、都市部では、光化学スモッグや短時間強雨などの頻発との関係も懸念され、その対策が急がれています。しかし、ヒートアイランドの実態や都市域で発生するこれら気象現象のメカニズムについては科学的に十分解明されてません。現実の都市気象は、雲や降水を含む様々な気象条件に加え、地形や都市規模などの様々な条件によって、複雑な現れ方をすると考えられていることから、こうした現実の都市気象の再現・予測に資する数値モデルの構築が不可欠です。そこで、ヒートアイランドを含む都市の気象現象を再現できるようにするため、都市域の地表面状態(都市キャノピー)を組み込んだ都市気象モデルの開発を進めています。
下の図は都市キャノピーを考慮した場合と考慮しない場合の気温の予測結 果の違いを示したものです。都市キャノピーを考慮することで、夜間の都市部 の高温をよく表現することが確認できます。
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図.非静力学モデルによる予測結果(2005年8月5日21時の地上気温分布) (左)簡易版都市キャノピーモデルあり、(中)都市キャノピーモデルなし、(右)両者の差 |
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